今回は、以前行なった Zabbix のインストールに続き、初期設定~簡単なログ監視を設定してみようと思います。
[前回の記事はこちら]システム構成
- CentOS 7.2.1511
- Zabbix 3.2.11-1.el7
- mariadb-5.5.56-2.el7
※前回からそれぞれマイナーバージョンのリリースがあったので、上記のようにバージョンアップしています。(大まかな動作仕様は変わりありません。)
もくじ
Zabbix server で使用する設定ファイル
Zabbix を用いた監視設定は Web インターフェースを用いて GUI で設定可能ですが、Zabbix 自体の動作設定などには、下記の設定ファイルが存在します。
/etc/zabbix/zabbix_server.conf
/etc/zabbix/web/zabbix.conf.php
Zabbix server で使用するログファイル
Zabbix 自体が出力するログ (起動・停止) などは、下記のログファイルに記録されます。
/var/log/zabbix/zabbix_server.log
初期設定1 (DBPassword)
さて、手始めにインストール直後の web インターフェースにアクセスしてみましょう。
[Zabbix server is not running]
の警告が表示されており、zabbix-server の動作上に問題があるようです。
早速、Zabbix sever のログファイル /var/log/zabbix/zabbix_server.log を確認してみましょう。
[Z3001] connection to database 'zabbix' failed: [1045] Access denied for user 'zabbix'@'localhost' (using password: NO) database is down: reconnecting in 10 seconds
上記のログメッセージが大量に出力されていました。
どうやら [using password: NO] パスワード設定をしていないためにデータベース (mariadb) へのアクセスに失敗している様子…。
設定ファイル /etc/zabbix/zabbix_server.conf にてデータベースへアクセスするためのパスワードを設定してみましょう。
参考:http://www.zabbix.jp/node/1562
変更前
# DBPassword=
変更後
DBPassword=データベース作成時に設定したパスワード
その後、Zabbix server を再起動 (# systemctl restart zabbix-server) し、設定を反映させます。
[Zabbix server is not running] の警告には SELinux や Listen ポート周りの設定に不備がある可能性もあるようなので、まずはログファイルを見てどういった問題が発生しているかを確認することが重要ですね。初期設定2 (ログインユーザ、パスワード、言語設定)
インストール直後、デフォルトでは Username「Admin」、Password「zabbix」のユーザが存在し、この Admin ユーザを使用してログインを行います。
また、最初は英語表示が有効になっているので、読みやすいよう日本語表示に変更してみましょう。
その後、使用しているブラウザの再読み込みなどでリロードを実施しましょう。
まとめ
これまでで Zabbix を使用する上で最小限の設定が完了しました。
次回以降ではログファイルに特定エラーが出力された際にエラーとして検知させる設定を実施
しようと思います。ありがとうございました。