こんにちは。EIT の N です。
今回はサーバ・ネットワーク機器等の障害やパフォーマンスの監視に用いられる Zabbix のインストールを行います。
業務で 2.x 系は触ったこともあるのですが、3.x 系/CentOS7 向けのインターフェースを扱ったことは無いため、今後の知見の為に最少設定でインストールしてみようと思います。
[参考] Repository installationhttps://www.zabbix.com/documentation/3.2/manual/installation/install_from_packages/repository_installation
今回は以下のパッケージを使用します。
システム構成
・CentOS 7.2.1511
・Zabbix 3.2.1-1
・mariadb 5.5.50-1
また、今回はインストールの方法として yum コマンドを使用します。
Zabbix をインストールするサーバがインターネットに接続可能であることが前提になります。
(クローズな環境であっても、インターネットに接続可能な別端末から各種パッケージをダウンロードしてきて、rpm コマンドでインストールすることも可能です。)
もくじ
レポジトリの登録
以下に RHEL7 / CentOS7 系向けの yum レポジトリが公開されています。
http://repo.zabbix.com/zabbix/3.2/rhel/7/x86_64/
これをシステムに登録します。
(以降、yum コマンド実行時にこのレポジトリを参照できるようになります。)
# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/3.2/rhel/7/x86_64/zabbix-release-3.2-1.el7.noarch.rpm
関連パッケージのインストール
Zabbix サーバ (zabbix-server-mysql)、Web インターフェース (zabbix-web-mysql) をインストールします。
# yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql
Zabbix で監視を行うクライアント毎に zabbix-agent をインストールします。
今回はサーバ自身を監視する前提で併せてインストールを行いました。
# yum install zabbix-agent
MariaDB のインストール
Zabbix で取り扱う情報を格納するためのデータベースとして同梱版の mariadb-server を使用します。
# yum install mariadb-server
設定ファイルの編集を行います。
# vim /etc/my.cnf.d/server.cnf
変更箇所
[mysqld] character-set-server = utf8 collation-server = utf8_bin skip-character-set-client-handshake innodb_file_per_table
データベースの作成
MariaDB を起動させ、初期のデータベースを作成します。
# systemctl start mariadb
# mysql -uroot MariaDB [(none)]> create database zabbix; MariaDB [(none)]> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by '(DB 管理者用パスワード)' ; MariaDB [(none)]> exit
# zcat /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-3.2.1/create.sql.gz | mysql -uroot zabbix
プロセスの起動
Web インターフェースを使用するにあたって httpd を使用します。
zabbix-server と併せて起動します。
# systemctl start zabbix-server # systemctl start httpd
Web からアクセス
以降は該当の Zabbix サーバへ Web でアクセスを行い、初期設定を行っていきます。
Web ブラウザを開き以下のアドレスにアクセスを行います。
http://<Zqbbix サーバの IP アドレス>/zabbix/
(接続が上手くいかない場合は、firewalld の設定などを見直した方がいいかもしれません。)
Time zone が Fail になって以降の設定に進めない…!
調べてみたところ、デフォルトでは PHP の timezone がコメントアウトされていることが原因な模様。
# grep "date.timezone = " /etc/php.ini ; date.timezone =
# grep "date.timezone = " /etc/php.ini date.timezone = Asia/Tokyo
上記の通り、timezone のコメントアウトを外し、Asia/Tokyo を設定します。
設定を反映させるため httpd の再起動を行なったところ…
# systemctl restart httpd
:
:
\…通った!!!/
DB 作成時に設定したパスワードを使用します。
デフォルトでは Username「Admin」、Password「zabbix」が設定されています。変更はログイン後に任意で実施してください。
以上、Zabbix の初期インストールでした。