もくじ
Dell EMC Forum 2016 に参加しました
開催日 :2016/11/16(Wed)
開催地 :東京 ANAインターコンチネンタルホテル
こんにちは。EITのHです。
今回は、Dell社とEMC社が初めて共同開催したことで話題のDell EMC Forumに参加してきましたので、その模様をお伝えします!
2016年、PCサーバの出荷台数世界1位となったDell EMCの最新動向は必見です。
キーワードは”デジタルトランスフォーメーション”
昨今、IT関係者なら至る所で目にする機会が多い
「デジタルトランスフォーメーション」=「デジタル変革」
今回のDell EMC Forumのテーマもまさにデジタルトランスフォーメーション!
“LET THE TRANSFORMATION BEGIN”
Dell/EMC社の見据えるこれからのデジタル社会について、変化の重要性と難しさについてお話をされていました。
米Dell社 シニアバイスプレジデントのブライアン・ギャラガー氏によると、デジタル変革には以下の3つの要素が必要とのこと。
*働き方に合わせたソリューションでユーザー体験をモダナイズ
*テクノロジーとデジタルワークスペースで新しい働き方を提供
*直感的なアプリと知見を活用したエッジでの意思決定で革新を促進
刻々と変化していくデジタル社会にあわせたソリューションがいかに大切であるか。
また、Dell/EMC社の見据えるデジタルトランスフォーメーションについて様々な角度からお話を聞くことができ、非常に良い勉強となりました。
Dell×EMC×VMware
VxRailはDELL/EMC社が2016年に発表したハイパーコンバージド製品となります。今回の新シリーズから、Dell社のサーバ技術であるPower Edgeを採用した仮想アプライアンスサーバが追加され、既存のVxRailの「Gシリーズ」に加え、以下の4シリーズが発表されました。
・価格を抑えたエントリーモデルの「Eシリーズ」
・VDIやGPUアプリケーションに向いた「Vシリーズ」
・CPU性能を高めた「Pシリーズ」
・ストレージ容量を高めた「Sシリーズ」
各シリー
新シリーズの投入により、アプリケーションの負荷特性などを考慮した適切なモデルを選択することができます。
これまで、750万円~提供を行っていたVxRailが、新たに追加になった4シリーズ共にPower Edgeが採用されたことにより、最低価格は500万円~と既存製品よりも安価に購入が可能となりました。またVxRailにはVMwareの管理を行うためのアプライアンスも搭載されており、GUI上での管理が容易となっています。
ハイパーコンバージド製品は、仮想環境の導入に必要な設計が既に完了している製品となっています。そのため納入後すぐに使えるという利点があります。始めて仮想環境の導入を行う際は、難しい設計なしで取り入れることができ、とても便利な製品です。
今回の新モデルであるエントリーモデルの商品化により、導入費用も安価に収められるようになりました。これを機に悩んでいた方も使用しやすくなり、使用者は増えそうですね!
ストレージの未来
今回のフォーラムではストレージ製品も多く発表されました!既存シリーズの新モデルは、全てAll Flash対応、SSD対応を謳っており、高速IOを売りにしていました。
全SSD対応のストレージを使用することで、これから先増え続けるであろう大量のデータ処理にも耐えうる製品となっています。ストレージは、容量が重要視される時代から大量のデータ処理に対応できる高速処理能力が求められる時代が近づいています。これまでも記憶媒体がテープからHDDへと変化してきたように、これからはHDDからSSDへと移っていく時代になってきているように感じました。
また、ハイエンドモデル製品である「VMAX」の新たに発表された250F/FXシリーズでは、これまでのVMAXのAll Flash製品の最小容量であった53TBから11TBまで最小容量を下げることで、少ない容量からAll Flash構成が可能となりました。
高速処理が当たり前になりつつある現在、各社からAll Flash対応製品が発売されているので要チェックです。
Cloud Foundryにも注目!
クラウドコンピューティングに関心が高まっている中、PaaS環境を提供する企業(※)も多くあります。
(※)PaaS・・・アプリケーションサーバやデータベースサーバなどのプラットフォームを提供するサービスプロバイダー
そんな中、今回はEMC社とVMware社の出資によって設立されたPivotal社の提供する『Pivotal Cloud Foundry』について紹介がありました。Pivotal Cloud Foundryでは、クラウドへの依存をなくし、様々なIaaSに対応することで、クラウドの縛りをなくすことを特徴としています。
お客様の要望によって、数多くあるクラウドの中から最適なクラウドを選択ができ、更にはクラウド間でアプリケーションの移行をシームレスにできるという特徴から、クラウドの可能性をさらに拡大していると言えます。
ハイブリットクラウド環境で「プライベートクラウド」から「パブリッククラウド」へ、「開発環境」から「実運用環境」への移行がスムーズにできると開発者側のメリットは大きそうです。
Pivotal社では、企業のアプリケーション開発支援も行っており、これから先、自社でアプリケーション開発を行う会社が75%になっていくといわれる中、注目すべき企業です。
最後に
Dell EMCが4000社に対して行った調査により、以下の3つのデータが得られたそうです。
・自分の会社が3年後どうなるかわからない会社・・・「48%」
・重大なシステム停止を経験したことがある会社・・・「53%」
・デジタルビジネスの取り組みは成功に不可欠と感じる会社・・・「92%」
デジタルビジネスへの取り組みが必要と感じている「92%」あるのに対し、約半数の会社は3年後の姿が見えていない模索中の状態にある事が読み取れます。「何かしなければ」と考えていてもどのような取り組みが必要かが見えていないというのが実情のようです。
変化の速度がどんどん上がっていくデジタル社会で、お客様のご要望にお応えできる提案が出来るよう様々な角度から知識をつけるべく日々精進してまいりますので、インフラに関するご不明点・相談事項等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。