こんにちは。EITのGです。
今回はWindows上でのデフォルトユーザープロファイルの変更方法について紹介したいと思います。
もくじ
デフォルトユーザープロファイルとは…
そもそもデフォルトユーザープロファイルとは何なのかというところから説明します。
簡単に言ってしまうと、ユーザー毎の設定や所持しているデータなどの情報がまとめてあるプロファイルです。
端末やサーバー上でユーザーを新規作成する場合、このデフォルトユーザープロファイルをコピーして、作成したユーザー専用のプロファイルを作成するようになっています。
デフォルトユーザープロファイルの設定変更
そんなデフォルトユーザープロファイルですが、あらかじめ設定を変更しておけば、新規作成するユーザーの設定変更の手間を省くことができます。
同じ設定のユーザーを複数作成する場合に助かりますね!!
設定変更の手順
前置きはこのくらいにして、設定変更の手順を説明していきたいと思います。
今回は、Windows10 Standard Editionを使用しました。
大まかな流れは以下のようになります。
1.Windows アセスメント & デプロイメント キット(Windows ADK)のインストール
以下のMicrosoftホームページからダウンロードできます。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/windows-assessment-deployment-kit
2.応答ファイルの作成
3.作成した応答ファイルを使って監査モードでsysprepを実行する
4.PC再起動後反映したい設定変更を行う
5.OOBEモードでsysprepを実行する
事前に準備しておくものは、
・Windows ADKのインストーラー
・WindowsOSのインストールファイル(isoやインストールメディア)
になります。
1.Windows ADKのインストール
「Windows ADK」のインストールを実行します。
今回使用する「Windowsシステムイメージマネージャー」の機能をインストールするには、Windows ADKインストーラー実行時に、「Deployment Tools」にチェックを入れてインストールします。
2.応答ファイルの作成
スタートメニューから「Windowsシステムイメージマネージャー」を開きます。
左下の枠(Windowsイメージ)内で右クリックし、「Windowsイメージの選択」をクリックするとファイルの選択画面が表示されます。
準備していたWindowsOSのインストールファイルの中から「sources」フォルダを開き、「install.wim」ファイルを選択します。
中央の枠(応答ファイル)内で右クリックし、「新しい応答ファイル」をクリックします。
Windowsイメージの枠内の「Components」を開き、「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」を右クリックして、「パス 4 specialize に設定を追加」をクリックします。
中央の「応答ファイル」に追加された「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」を選択し、右枠のプロパティにある「CopyProfile」を「true」にします。
3.作成した応答ファイルを使って監査モードでsysprepを実行する
応答ファイルの作成が完了したら、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe /generalize /reboot /audit /unattend:[応答ファイル]
※[応答ファイル]には、作成した応答ファイルのフルパスを入れます。
「/audit」オプションを入れることで、カスタマイズを行うためのモードである「監査モード」で起動することが出来 ます。
4.PC再起動後反映したい設定変更を行う
PCが再起動したら、デフォルトユーザープロファイルに反映したい設定変更を行います。
デスクトップ上のショートカットの設定や、インターネットのお気に入りの設定、ソフトウェアのインストール等がsysprep実行後に初期化されることなく、設定変更が反映された状態で利用できます。
5.OOBEモードでsysprepを実行する
設定変更が完了したら、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe /generalize /shutdown /OOBE /unattend:[応答ファイル]
※[応答ファイル]には、作成した応答ファイルのフルパスを入れます。
上記の手順を行うと、デフォルトユーザープロファイルの設定に手順4で行った設定変更が反映されます。
最後に
sysprepの応答ファイルには、今回紹介した設定以外にもいろいろと変更ができるようです。(Componentsを見てもらうと設定の多さがわかると思います)
一つずつ紹介すると、このブログだけでは足りないので、それぞれの詳細については割愛させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。